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2019年02月21日

こんにちは。以前に比べるとだいぶ暖かく感じますね!

先日、神奈川県横浜市の日ノ出町にて開かれているアイムヒアプロジェクト写真集出版記念展覧会に行ってきました。渡辺篤さんという現代アーティストの方が開催しているそうです。ご自身がひきこもりの経験があるということや、ひきこもり当事者の方々が撮った写真を見て・知ることができました。

この展覧会に行って、私自身も家にひきこもっていた時期のことを思い出しました。今となっては「ひきこもり」という言葉が合っているのかな?と考えたりもしますが、3か月くらいずっと実家の自分の部屋だけにいて外に全く出なかったのでひきこもりなんだろうなと思います。

いきなり外へ一歩も出なくなったわけではなく、翌月のバイトのシフトを出さずに休み始めて、学校が冬休みに入ってそのまま大学にも行かなくなって、そのうち外へ出ず、部屋からもあまり出なくなったと思います。

大学4年生になる年の12月~2月くらいだったと思います。それまで、とても忙しい日々を送っていました。大学では教職課程の授業もあって多くの単位をとらないといけなくて、バンド活動も掛け持ちしていて、そのためのお金を稼ぐのにバイトも2つ掛け持ちしていて。その時の手帳を見ると、よくこんなにも予定を詰められるなっていうくらいでびっしりです。

それで、その時は先生になることを将来の目標としていて、なぜか「先生にならないといけない」というプレッシャーがありました。でも、勉強やバンド活動との両立にも自信がなかったので、バンド活動をいったん休んで教職の就活に専念しようと思いました。そうやってさらに自分を追い込んでしまったのが引きこもる要因にもなりました。

いつかは覚えていないですが、糸がプツンと切れたように何もやる気がなくなって、人にも会いたくなった瞬間がありました。それまで、すごくなんにでも意欲的に燃えていて、気持ちもとても元気でした。

その反動がひきこもりという形になったわけですが、元気な時に消費・消耗していたエネルギーを取り戻すための休養というか、体はお休みを求めていたんだろうな、と今となっては感じます。

ひきこもっているときの生活は昼夜逆転で、しかも私の部屋はピアノ防音室もあって窓がさえぎられていて日中も暗い部屋でした。昼間は家族が起きているので、部屋から出たくなかったので寝ていました。夜になったらお腹がすくので、母親が買い物で買ってきた菓子パンをむしゃむしゃ食べていました。そのうち、母親も自然と菓子パンなどを買ってくれるようになりました。お風呂は深夜に入っていました。他にはパソコンをつけて、適当に気がまぎれるような動画を流して、目では見ているけどただ流しているだけというふうな感じでした。ときどき、ふとしたときに涙がこみあげてきて、ただ悲しくて、なぜかわからないけど泣いている、というようなことが日々ありました。あとは寝ている時間が多かったです。ずっと寝ていたのでだんだん腰や背中が痛くなってきて、寝ているのも辛くなってきました。そんな生活の繰り返しの中で、気持ちだけでなく体にも変化があり10キロくらい太りました。

大学生になってから冬になると10キロくらい太る体質になってしまって、ひきこもった時も冬だったのでそれは変わらずやってきて、さらに嫌悪感が増してもっと外に出たくなくなりました。

気持ち的にも体のだるさ的にも重たい日々でしたが、それでも、ずっとこんな生活しているわけにはいかないしな、いつかは外に出なきゃということは頭のどこかで思っていました。

そんな生活が2か月、3か月くらい過ぎたときに、母親がリビングにいるタイミングで自分の気持ちを話しました。具体的にどんなことを話したのか覚えていないのですが、その日をきっかけに少しずつ外に出るようになりました。家の近くのコンビニに行ったり、母の買い物について行ったりしました。そのうち、散歩やウォーキングをして、体重も減らそうと試みました。

なんとか、教育実習の一環である特別支援学校での実習に出席することができ、それが大学生活の復帰にもつながりました。そこで出会った、支援学校のこどもたちを見ているととても癒されました。いろんな出来事を経て、今の仕事にもそれは繋がっていますね。

そんな感じで徐々に大学にまた通い始めました。大学はもちろん留年しました。サークルやバイトのともだちもとても心配してくれて、とにかくまた戻ってきたことや会えたことが良かった、と言ってくれました。それからも大学生~社会人1年目くらいまでは、冬になると太って気分が落ち込む体質は変わらなかったですが、私の人生の中でいちばんふさぎ込んでいたのはこのひきこもっていた時期だと思います。

このブログを通して、初めてその時の出来事や気持ちを文章にして書いてみました。

上原