木を植えた男

2020年11月11日

こんにちは松尾です。

東京はいい天気が続いていますが、風が冷たくなりました。

冬至も過ぎたようですし、上着の暖かさにほっとしています。

先日東京のはずれにある大きな公園に行った際に苗木を植えている人を見ました。

作業着を着ていて、手持ち部分が鍬のように長く先が手持ちスコップのようにシュッとしているも丸みのある道具で、木の周りを丁寧にほぐしていました。

その公園は子供たちも遊んでいないし遊具も設置されておらず期待するような公園らしさはなく、田舎に置いてあるような公園といった感じです。

ただ園内は少ない人でもウォーキングをしている人やベンチで昼寝をしている人もいて、知る人ぞ知る感じがしました。

海近くの埋め立て地のような場所にある広い公園、周りには小さな木々が沢山植わっていました。

作業着のおじさんは2人いて各々別々の所で別の植物の手入れをしていました。

行政からの委託で公園管理や植物の手入れをしているんでしょうか?そんな感じです。

この公園にある沢山の木々はこのおじさんたちの手で植わっていったのか、冬の日差しに照らされてゆっくりと道具を芝生に差し込む様子は素晴らしくて、羨ましいというか、いいな~と眺めていたい気持ちにさえなりました。

人でのいない公園でこちらのおじさんがあちらのおじさんを眺める・・・ご迷惑、勿論チラッとみて通り過ぎましたが、遠目からもう一度眺めて、いい仕事というか、こうやって木を植える事はできるんだよな~と気が付きました。

はじめたろうに「木を植えた男」という絵本があります。

人からの紹介で知った絵本なんですが、木を植え続けた男の話です。

物語は勿論出てくる言葉の誠実さと、素朴でありながらも力強く印象派のような感覚に投げかけるような線が魅力的な絵本です。

と思っていたらなんとこれアニメーションがあるんですね、つかそっちが先なのでしょうか・・・つか有名な方なんですね、アニメーション素晴らしいです。

(フレデリック・バックさん著名な方なんすね、すみませんお恥ずかしい)

そうそうそれでその公園の作業着のおじさんを見ていたら「木を植えた男」を思い出したというか重なってすら見えました。

子どもたちと色々な公園に行きますが、最近は大きな音の出る道具で落ち葉なんかも整理しているのを見かけます。

一人の手に収まるような道具で作業していたおじさんはより自然に近くみえたというだけで、そういう姿に感銘を受けたようです。

影響というのはそういうところにも宿っているんだなと思いました。

誰が見ているか分からないというのはまさしくそういう時の事を言うんでしょうね、木を植えるおじさんを見られたのあの公園は10年後どうなっているんだろう。

東京のはずれの公園で木を植えているおじさん

そういう方がいる、そういう事を忘れている時があります。

松尾